2021年7~9月の貿易総額は前年同期比26.9%増

(タイ)

バンコク発

2021年11月10日

タイ商務省は10月26日、2021年第3四半期(7~9月)の貿易統計を公表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。第3四半期の貿易総額は前年同期比26.9%増の1,357億4,800万ドル、輸出総額は15.3%増の676億6,300万ドル、輸入総額は41.0%増の680億8,500万ドルと、いずれも2桁増になった。原油をはじめとする資源価格の高騰により、輸入が増大したことで、貿易収支は4億2,200万の赤字となった(添付資料表1参照)。

2021年1~9月でみると、貿易総額は前年同期比22.7%増の3,979億7,900万ドル、輸出総額は15.5%増の1,999億9,800万ドル、輸入総額は30.9%増の1,979億8,100万ドルとなり、貿易収支の黒字は20億1,700万ドルに縮小した。

2021年1~9月の輸出を仕向け地別にみると、ASEANが前年同期比13.4%増の473億400万ドルだった。特に、マレーシアは37.4%増の84億7,700万ドル、フィリピンも39.4%増の50億6,700万ドルと増加した。米国は20.5%増の306億800万ドル、中国は27.4%増の282億7,400万ドル、日本は13.5%増の187億5,700万ドル、欧州は21.5%増の185億8,400万ドルと、主要仕向け地はいずれも2桁増の回復になっている(添付資料表2参照)。

2021年1~9月の輸入を国別でみると、構成比で約25%を占める中国からが前年同期比34.2%増の486億9,100万ドルと増大した。ASEAN域内からの輸入も19.5%増の340億8,000万ドルと回復している。特に、インドネシアからは48.3%増の61億5,100万ドル、フィリピンからは35.8%増の29億1,800万ドルと拡大した。日本からの輸入も37.7%増の268億7,700万ドルと増大した。他方、米国からの輸入は11.1%減の106億8,400万ドル、ミャンマーからは3.3%減の21億1,200万ドルに減少した(添付資料表3参照)。

2021年1~9月の輸出を品目別にみると、自動車・同部品が前年同期比42.3%増の214億500万ドルと大幅増になった。続いて、コンピュータ・同部品が18.6%増の161億8,700万ドル、ゴム製品が28.1%増の110億7,800万ドルだった。その他、プラスチックレジン(44.2%増、83億4,300万ドル)、化学製品(43.8%増、71億2,700万ドル)、精製燃料(53.4%増、62億200万ドル)、生鮮・乾燥・冷凍果実(51.9%増、51億6,500万ドル)などが大幅に拡大している(添付資料表4参照)。

2021年1~9月の輸入では、原油が前年同期比45.1%増の179億5,500万ドルと増大した。続いて、機械・同部品が19.5%の157億8,600万ドル、化学品が45.2%増の153億2,000万ドル、電気機器・同部品が17.6%増の142億7,000万ドルなどとなった(添付資料表5参照)。

(北見創)

(タイ)

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