米ラスベガス展示会に再開の動き、SEMAショーが収容定員100%で開催

(米国)

ロサンゼルス発

2021年11月09日

米国ラスベガスのコンベンションセンター(LVCC)において、自動車部品の見本市である「SEMAショー〔Specialty Equipment Market Association(SEMA)SHOW〕2021外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が11月2~5日に開催された。今回のイベントは、新型コロナウイルスが感染拡大して以降で初めてコンベンションセンター内の収容定員100%で開催した。参加者によるワクチン接種証明の提示義務は見送られたものの、屋内会場でのマスク着用義務化、野外スペースの活用や屋内展示スペースの拡張による十分な社会的距離の確保、入場バッチの事前郵送などの感染症対策が実施された。イベントには1,300企業以上の出展と5万1,000人を超えるバイヤーの申し込みがあったと報じられている。

ラスベガスでは、2021年の10月9~13日に開催を予定していたテレビ関連コンテンツの大型展示会「National Association of Broadcast(NAB)Show外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」では、ソニーやキヤノン、パナソニックが出展を辞退したと報じられ、2022年4月23~27日に開催が延期された。そうした中で、「SEMAショー2021」の開催動向が案じられていた。

CES2022は対面とオンラインのハイブリットで開催

ラスベガスでは、世界規模の大型展示会「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が2022年1月5~8日に開催が予定されている(2021年8月19日記事参照)。主催者の全米民生技術協会(CTA)によると、「新型コロナ禍」前の2019年は4,400社が出展し、約18万人が来場したが、今回は出展企業数が1,200社程度になるという。CTAはウェブサミット(注)と提携し、サミットエンジンと呼ばれるクラウドプラットフォームを活用し、オンラインの参加者と対面参加者が商談できるデジタル環境を用意している。

LVCCによると、2021年6月から9月にかけて25件のイベントが開催されており、31万人が来場した。10月から2022年1月にかけては22件のイベントが予定されており、約51万人の来場者を見込んでいるという。

(注)ウェブサミットは、2009年から毎年開かれているテクノロジーカンファレンス。2009~2015年はアイルランドのダブリンで開催、2016年からはポルトガルのリスボンに開催地を移動。2022年は東京で開催の予定。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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