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低気圧による大雨でチェンナイ都市機能が一時停止

(インド)

チェンナイ発

2021年11月19日

インドのタミル・ナドゥ(TN)州に11月11日、低気圧(注1)が上陸し、州内各地で大雨となった。州都チェンナイでは、7日から12日にかけて約460ミリの雨を記録し、T.ナガールなど多くの地域で道路が冠水し、6万1,700世帯が停電した。

今回の大雨で死者が確認され、住宅への浸水被害も多く発生した。チェンナイ空港では、洪水の影響はなかったものの、暴風と大雨により、11日の一部時間帯で運航が停止され、計60便以上がキャンセルとなった。

また、チェンナイ近郊の主要港であるチェンナイ港、カマラジャ(エンノール)港、カトゥパリ港も一時閉鎖された。現地の日系物流業者への聞き取りによると、今回の大雨の影響は空港よりも港が大きく、港の閉鎖、道路の冠水や出勤スタッフの減少などが物流スケジュールに遅延を引き起こした。一時的な停電はあったが、税関業務は通常どおり再開し大雨の影響の解消は早かった。

写真 道路への冠水のみならず、住宅への浸水が多く見られた(ジェトロ撮影)

道路への冠水のみならず、住宅への浸水が多く見られた(ジェトロ撮影)

今回の大雨は2015年の大雨と比較して、降水量が少ないものの、市民生活には大きな影響を及ぼした。チェンナイでは、雨水などの排水設備の整備が不十分なため、小規模の一時的な雨であっても、大きな水たまりができてしまう(注2)。今回のような大雨の場合には、その影響が顕著に表れ、道路の冠水が多く発生し、市民生活に大きな影響を及ぼす。

写真 少量の生活排水でも、簡単に水たまりができてしまう(ジェトロ撮影)

少量の生活排水でも、簡単に水たまりができてしまう(ジェトロ撮影)

2015年の大雨以降、大雨に対するTN州政府の十分な対策が取られていないとの批判の声が上がっていた。こうしたことを背景に11月16日、M.K.スターリンTN州首相は、今回の大雨により損壊した道路や排水設備などのインフラ修理を約30億ルピーの予算規模(約45億円、1ルピー=約1.5円)で行うと発表した。被害箇所の修復のみならず、排水設備など大規模なインフラ整備が今後の大雨対策のカギとなりそうだ。

(注1)インド気象庁(IMD)の定義により、今回の低気圧はサイクロンとは見なされていない。

(注2)日本の道路脇でよく見られる排水溝は、チェンナイでては十分に整備されていない。

(浜崎翔太)

(インド)

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