第2四半期の経済成長率、前年同期比10.1%に回復

(ケニア)

ナイロビ発

2021年11月17日

ケニア国家統計局(KNBS)は11月10日、2021年第2四半期(4~6月)の経済成長率が10.1%だったと発表した。前年同期のマイナス4.7%から14.8ポイントの大幅な上昇となった。

分野別の成長率をみると、製造業(前年同期比9.6%)、教育(同67.6%)、輸送・倉庫業(同16.9%)、情報・通信(同25.2%)、その他サービス産業(同20.2%)が好調だった。特に製造業では、非食品製造業は12.2%と躍進した。中でも、バイクの組み立て業(同10.0%)、鉄鋼業(同34.5%)、紙製品(同13.5%)が好調だった。

一方、GDPの23.8%を占める農林水産業は、前年同期比マイナス4.0ポイントとなる0.9%と低調だった。その要因は、茶の生産量が前年同期の14万3,037トンから13万3,090トンに減少したことだ。ただし、牛乳とサトウキビの生産好調や、野菜や切り花、フルーツの輸出量がそれぞれ前年と比べ58.1%、55.2%、23.5%増加したことで、プラス成長が維持された。

写真 組み立てが好調だったバイクが市内で販売される様子(ジェトロ撮影)

組み立てが好調だったバイクが市内で販売される様子(ジェトロ撮影)

(久保唯香)

(ケニア)

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