2022年1月から関税分類表(HSK)を一部改正

(韓国)

ソウル発

2021年11月16日

韓国企画財政部は11月12日、「関税・統計統合品目分類表」(HSK、注1)関する告示の改正を発表した。今回のHSK改正では、2022年1月から適用される世界税関機構(WCO)のHS2022を反映するとともに、品目分類の統廃合などを行う(注2)。新しいHSKの品目数は現在より949品目少ない1万1,293品目となる。また、今回の改正に伴って韓国のWTO譲許関税率表、自由貿易協定の関税率表も改正する。新しいHSKは2022年1月1日の施行を予定している。HSKの主な変更点は以下のとおり。

1.HS2022の反映

食品資源、環境保護、戦略物資、新商品分野の品目を追加し、貿易量が減少した品目は削除・統合する。

(1)新設:654品目

食用昆虫、電子廃棄物、炭素繊維、3Dプリンターなど

(2)削除:398品目

フィルムカメラ、電話応答機、地球儀など

2.産業分野

素材・部品・装置で12品目、車載電池・新産業で14品目を追加する。

3.環境・社会安全分野

廃棄物管理法などに基づく管理対象品目の増加に伴い26品目を追加し、超小型特殊カメラの品目コードを新設する。

4.品目分類の簡素化

光学フィルム、マッチ用木材など貿易量減少で品目分類にメリットのない品目を削除し、細分化しすぎた品目を統合する。

(注1)韓国の関税分類は、WCOが定めた「商品の名称および分類についての統一システム(HS)」(6桁)を基に、輸出入商品に対する関税賦課、貿易統計の作成など韓国の必要に応じ細分の4桁を加えた10桁のHSKコード(WCOが定める世界共通コード6桁+韓国の細分コード4桁)を定めている。例えば、HSK8703.23.1010(2000cc級のセダン自動車)の場合、HSK4桁(8703)で「乗用自動車」、6桁(HSK8703.23)で「1500cc~3000ccのガソリン車」、8桁(8703.23.10)で「2000cc以下」、10桁(8703.23.1010)で「新車(中古車を除く)」と分類される。

(注2)2022年1月1日以降のHSKの詳細は今後公告される。

(当間正明)

(韓国)

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