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化学大手ソルベイ、2050年までのカーボンニュートラル実現へ投資計画発表

(ベルギー)

ブリュッセル発

2021年11月02日

ベルギーの化学大手ソルベイは10月28日、2050年までにカーボンニュートラルを実現(注1)するために約20億ユーロを投資すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

それによると、ソルベイは2040年までにガラスなどの原料となる無水炭酸ナトリウム(ソーダ灰)事業以外でカーボンニュートラルを達成するために10億ユーロ、2050年までにグループ全体で約10億ユーロを追加投資する。

ソルベイは既に2020年1月に、2030年までに達成する持続可能性ロードマップの一環として、温室効果ガス(GHG)を2018年比で26%削減する目標を発表したが、今回の発表でこの目標値を30%まで引き上げた。2040年以降の投資内容は、技術革新に関する調査を基に決定する。また、社内炭素価格(インターナル・カーボンプライシング:ICP、注2)を、二酸化炭素(CO2)換算トン当たり50ユーロから100ユーロに引き上げ、ゼロ・エミッション・プロジェクトへの投資を促進する。ソルベイは、これらカーボンニュートラルに向けた投資がグループ全体の資本コストを上回るリターンを生むと期待しており、年間設備投資額の10%程度の利益をもたらすと見込んでいる。

2050年までの3段階でカーボンニュートラル目指す

ソルベイはロードマップを3段階に分けている。まず、第1段階(2020~2030年)として、2022年中にサプライチェーン排出量のスコープ3について科学的根拠に基づいた目標設定を行う。現在までに、合計36件の排出削減プロジェクトに着手しており、年間240万トンのCO2削減が見込まれる。また、2030年までに石炭の利用を段階的に廃止する取り組みをソーダ灰事業でも実行する。

第2段階(2030~2040年)では、ソーダ灰事業以外の全分野でカーボンニュートラルを達成するために、エネルギー集約度が低いまたは中程度の事業で電化を推進し、エネルギー転換を継続する。さらに、排出量の特に多い事業や拠点で生産工程の革新や新しいエネルギー技術の導入を行う。

第3段階(2040~2050年)では、2050年までにカーボンニュートラルを達成するため、ソーダ灰事業での炭素排出削減の取り組みを継続する。また、高い持続可能性基準に基づく自然環境整備などのオフセットプログラムやNGOとの連携を通じて、2018年比で最大10%のカーボン・オフセットが可能と見込む。

(注1)サプライチェーン全体の排出量におけるスコープ1(事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)と、スコープ2(他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出)を対象とする。サプライチェーン排出量は、スコープ1、スコープ2、スコープ3〔スコープ1、スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他社の排出)〕に分かれる。

(注2)組織が内部的に使用する炭素価格のことで、自社の炭素排出量に価格を付け、何らかの金銭価値を付与することで、企業活動を意図的に低炭素に変化させることができる。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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