高度熟練専門家の入国後の自己隔離が不要に

(ロシア)

モスクワ発

2021年11月02日

ロシアに労働目的で入国する外国人のうち、高度熟練専門家(HQS、注1)は入国前3日以内に受診した新型コロナウイルスのPCR検査結果が陰性ならば、入国後の14日間の自己隔離が不要となる。連邦消費者権利保護・福利監督局(ロスポトレブナドゾル)が10月27日、在ロ米国商業会議所の照会に回答した。この回答では、10月18日付でロシア全土のロスポトレブナドゾルの支部に決定を通達したとしている。

新規に着任した駐在員は自己隔離期間が過ぎないと労働許可証が取得できないため(注2)、自己隔離期間中は正式に業務を開始できなかった。これによって業務に大きな支障を来すとの声が日本企業を含む外国企業から上がっていた。

(注1)日本企業を含めて多くの外国企業の駐在員はHQSとして、ビザと労働許可を取得して就労している。本制度を含む外国人就業規制についてはジェトロのウェブサイト参照。

(注2)労働許可証の取得には、本人が移民局に出向かなければならず、自己隔離期間中はそれが不可能となっていた。

(梅津哲也)

(ロシア)

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