シンガポールとの隔離なしでの往来、陸路でも再開へ

(マレーシア、シンガポール)

クアラルンプール発

2021年11月26日

マレーシア首相府は11月24日、シンガポールとの陸路での往来について、新型コロナウイルスワクチンの接種完了者を対象とした隔離なしの渡航を可能とする「ワクチン・トラベルレーン(VTL)」を、同29日から開始すると正式に発表した(首相府ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。両国で成人のワクチン接種率が95%を超えた(注)ことを受けて決定した。

シンガポールとマレーシアは11月8日に、同29日からVTLを開始すると発表していたが、首都クアラルンプールとシンガポール間の航空便のみが対象とされていた(2021年11月9日記事参照)。他方で、シンガポールと国境を接するマレーシア南部ジョホール州知事は11月18日にも、近々に同州とシンガポール間の陸路でのVTLを開始すると発言しており、11月23日には担当者による予行演習も行われるなど、陸路での移動制限緩和への期待が高まっていた。ジョホール州とシンガポールを結ぶ2つの連絡道路、「コーズウェー」と「セカンドリンク」を通じた出入国者数は、新型コロナ感染拡大前には1日当たり計41万5,000人に上っていた(「ストレーツ・タイムズ」11月23日)。

陸路でのVTLを利用できるのは、マレーシア国民、シンガポール国民、両国の永住権や長期滞在パスの保有者だ。渡航前に、ワクチン接種を完了している必要がある。12歳以下の子供の場合は、保護者のワクチン接種完了が求められる。

11月29日のVTL開始時点では、バスによる「コーズウェー」往来のみを許可する。ジョホール州ラーキン・バスターミナルから、シンガポールのクイーンストリート・バスターミナル間でバスを運行する。1日当たりの渡航者は1,500人を上限とするが、今後、週ごとに人数を増やしていく予定だ。もう1つの連絡道路「セカンドリンク」についても、隔離なしの往来再開に向けて両国間で協議を続ける。

バスの乗車券購入に先立ち、渡航先国のサイトで登録が必要だ。シンガポールに入国する場合にはシンガポール出入国管理局SafeTravel外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(11月25日運用開始)、マレーシアに入国する場合はMy Safe Travel Portal外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(11月26日運用開始)で登録を行う。11月25日朝時点で、シンガポールからジョホール行きのチケットには申し込みが殺到しており、陸路でのVTL提供を指定された旅行会社のウェブサイトはアクセスしづらい状況が続いている。

(注)ワクチン接種率は、シンガポールで94%(11月23日時点、12歳以上)、マレーシアで95.9%(11月24日時点、成人のみ)。

(吾郷伊都子)

(マレーシア、シンガポール)

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