中国郵政集団、東北初の大連~大阪の貨物便を開設

(中国)

大連発

2021年10月04日

中国郵政集団は9月14日、大連~大阪間の国際航空貨物路線の運航を開始した。同路線の所要時間は2時間強で、当面は毎週火曜日(11時30分大連発~12時45分大阪着、午後1時50分大阪発~午後5時20分大連着、現地時間)に運航する。

今回開通した路線は、同社にとって2番目の大連発着の国際路線(2020年12月16日、大連~ソウルが開通)であると同時に、東北地域初の日本直行の貨物路線でもある。日本への輸出貨物は最短で翌日に配達され、東北地域の越境EC(電子商取引)事業者や貿易会社の物流ニーズを満たすことが期待される。

同社は、「新型コロナ禍」で国際定期便が減便され、旅客便の貨物量が制限された状況に鑑み、国際貨物便を2019年までの4路線から、現在の12路線まで増やしてきた(注)。大連、南京、上海、義烏(浙江省金華市所轄)の各都市と、大阪や東京を結んでいる(添付資料表参照)。

大連の物流関連企業によると、日中間のヒトの移動が制限され、日本で商品を大量調達し、中国で販売する方法が成り立たなくなったため、代替手段として航空輸送のニーズが高まっている。一方、日本と取引を行う大連市のある企業は、商品の取扱量が多い場合、安価な船便を使用しており、担当者は「越境ECでの利用は非常に高価な商品または少量の有料サンプルに限られる」との見方を示した。

(注)台湾を含む。

(高文寧)

(中国)

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