新型コロナワクチン接種完了者のイングランド渡航後検査の条件緩和

(英国)

ロンドン発

2021年10月19日

英国政府は10月14日、イングランド渡航時の新型コロナウイルスの水際対策のさらなる緩和を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

10月24日以降、赤(レッドゾーン、高リスク)以外の国・地域からイングランドに到着するワクチン接種完了者(注)と18歳未満については、入国後2日目までに受けることを義務付けているPCR検査について、より安価で簡便な迅速抗原検査で代替することを認める。検査を提供する事業者のリストは22日から英国政府のサイトに掲載し、検査キットの予約も同日から可能となる。検査結果の証明として、検査結果や受検者と検査キットをひもづける予約参照番号の写真を検査提供事業者に返送する必要がある。また、一部の空港では到着時に検査施設で受検することも可能にするとしている。この検査で陽性となった場合は自主隔離を求め、確認用に無料のPCR検査を受ける必要がある。ただし、検査提供事業者からの予約参照番号などを含む、渡航前の渡航者位置特定フォーム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの記入は引き続き必要となる。

今回の緩和についてグラント・シャップス運輸相は、高価なPCR検査からの移行は、観光産業の支援につながるほか、海外渡航を正常化し、人々が安心して旅行を予約できるようにする第一歩となると述べた。

また、英国商業会議所(BCC)も10月15日、「ビジネス渡航者、観光客にとって大きな障害となっていた検査コストの低下を歓迎する。海外市場へのアクセスは多くの企業にとってカギとなっており、取引に不可欠な双方向の人の動きを促進することを期待する」とツイートした。

(注)「ワクチン接種完了者」の定義は2021年9月21日記事2021年10月11日記事英国政府サイト参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

(山田恭之)

(英国)

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