1~9月の輸出は前年同期比26.2%増、半導体などが牽引

(韓国)

中国北アジア課

2021年10月29日

韓国の関税庁は10月15日、2021年1~9月の輸出入統計(確定値)を公表した。輸出額は前年同期比26.2%増の4,676億5,600万ドル、輸入額は同28.6%増の4,423億7,400万ドルで、貿易黒字は同5.1%減の252億8,300万ドルとなった(添付資料表1、2参照)。

主な輸出品目を見ると、ほぼ全ての品目で増加した。半導体の輸出額は15カ月連続で増加、石油製品、無線通信機器はそれぞれ7カ月、12カ月連続で増加している。

国・地域別では、全ての主要国・地域で輸出額が増加した。中国は22.4%増の1,178億9,200万ドル、米国は同32%増の709億3,800万ドルだった。日本は石油製品や鉄鋼板、金銀・白金、半導体などが牽引し、同17%増の187億1,900万ドルだった(注)。

主な輸入品目では、原油、半導体、化学品などが増加した。国・地域別では、中国が同26.9%増の991億3,000万ドル、米国が同24.6%増の548億8,000万ドルだった。日本は半導体製造用装置、半導体、プラスチック製品、鉄鋼板が増加し、同20.1%増の399億4,700万ドルだった(注)。

また、同庁と産業通商資源部は10月26日、2021年に入ってからの累計貿易額が1兆ドル(輸出額が5,122億ドル、輸入額が4,878億ドル)に達したと発表した。過去最短(299日)での1兆ドル達成で、2021年通年の貿易額も過去最高額になると見込んでいる。

(注)対日輸出入の品目分類は韓国独自のコードMTI3桁ベースに依拠。出所は韓国貿易協会。

(向野文乃)

(韓国)

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