第3四半期のGDP成長率、前年同期比マイナス6.2%

(ベトナム)

ハノイ発

2021年10月05日

ベトナム統計総局は9月29日、2021年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(推計値)を前年同期比マイナス6.2%と発表した(添付資料表1参照)。同四半期は新型コロナウイルス感染拡大を受け、多くの主要都市で活動制限が実施された結果、2000年に統計総局が四半期ごとのGDP公表を始めて以来、最大の減少率となった。1~9月期の成長率は同1.4%と、プラス成長を維持した(添付資料表2参照)。

第3四半期の業種別の成長率は、農林水産業が同1.0%のプラス成長を保ったが、鉱工業・建設業がマイナス5.0%、サービス業がマイナス9.3%となった(添付資料表1、3参照)。農林水産業では、特に水産業(前期5.0%)がマイナス4.9%に落ち込んだ。鉱工業・建設業では、建設業(前期6.5%)がマイナス11.4%と下げ幅が大きく、成長を牽引していた製造業(前期13.4%)もマイナス3.2%と停滞した。サービス業では、卸売り・小売り(前期4.6%)がマイナス19.9%となったほか、運輸・倉庫はマイナス21.1%、ホテル・飲食はマイナス54.8%と、深刻な影響を受けた。

ベトナムでは7月以降、地域ごとに厳格な社会隔離措置を実施しており、経済活動が停滞した。9月以降は社会隔離措置が徐々に緩和に向かっており、第4四半期(10~12月)は経済の復調が期待される。ただ、今後の見通しについて、統計総局国家予算システム局のレ・チュン・ヒエウ局長は「通年のGDP成長率目標(6.5%、注)は達成できない見込みとなった。通年で2.5%成長するためには、第4四半期に5.3%成長が必要で、通年で3.0%成長を目指す場合は、第4四半期に7.1%成長が必要だ」との見解を示した。

第3四半期のCPI上昇率は2.5%

第3四半期の消費者物価指数(CPI)上昇率(推計値)は前年同期比2.5%だった。1~9月のCPI上昇率は1.8%と、低水準を保っている。統計総局の価格統計担当者によると、石油や建設材など輸入原材料の価格高騰、テト(旧正月)前の消費需要増加などで第4四半期はCPIの上昇が想定されるが、通年4.0%未満の目標は達成可能な見込みだ。

(注)2021年のGDP成長率目標について、政府は2021年1月に6.5%と発表。国会は2020年11月に6%と設定していた。

(グエン・ラン、庄浩充)

(ベトナム)

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