韓国政府、UAEと包括的経済連携協定交渉推進の共同声明発表

(韓国、アラブ首長国連邦)

ソウル発

2021年10月20日

韓国産業通商資源部は10月14日、ヨ・ハング通商交渉本部長がアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、サーニー・ビン・アフマド・アル・ゼイユーディ貿易担当国務相との間で包括的経済連携協定(CEPA、注1)の交渉推進を含む共同声明に署名したと発表した。

共同声明の署名に合わせて、両国間の協力策についても協議した。ヨ・ハング本部長はUAEを「特別な戦略的連携関係」にある重要な友好国とし、原子力発電所建設といったエネルギー分野に加え、最近では、新型コロナウイルス克服に向けた防疫分野の協力も進んでいるとし、個別の協力事業の進捗を総括した(注2)。

今後、CEPAについては、韓国の「通商契約の締結手続きおよび履行に関する法律」に基づき、公聴会や国会報告などCEPA交渉開始に必要な国内手続を進める予定としている。

(注1)Comprehensive Economic Partnership Agreement(CEPA)。両国間の物品や労働力の移動をはじめとした包括的な交流・協力を含む自由貿易協定(FTA)。2020年の韓国の対UAE輸出額は約37億ドル、輸入額は約57億ドル。

(注2)具体的な協力事業として、(1)新型コロナウイルス検査キットの供給、(2)ファストトラック制度の合意と実施、(3)医療研究機関(韓国保健産業振興院‐アブダビ疾病管理庁)間の保健医療分野での協力に関するMOU(了解覚書)締結が挙げられる。

(当間正明)

(韓国、アラブ首長国連邦)

ビジネス短信 3df551a13e325a93