9月の自動車生産台数、前月比で大幅増に転じる

タイ工業連盟（FTI）は10月21日、9月の自動車生産台数が前年同月比6.4％減の14万38台だったと発表（添付資料表参照）。生産材料不足の改善、ロックダウンの緩和、輸出の回復により、前月比では34.5％増加した。全体の42.0％を占める国内販売向けが前年同月比28.2％減の5万8,756台、58.0％を占める輸出向けが19.8％増の8万1,282台だった。部門別では、乗用車が2.2％減の5万4,073台、ピックアップトラックなどの商用車が8.9％減の8万5,965台だった。

生産台数の2021年1～9月累計では、前年同期比25.9％増の121万1,946台だった。輸出向けが37.4％増の69万9,682台、国内販売向けが13.1％増の51万2,264台となった。部門別では、乗用車が20.5％増の43万7,822台、商用車が29.3％増の77万4,124台だった。

9月の国内販売台数は前年同月比19.1％減の5万6,871台となったが、9月1日からの新型コロナウイルス関連規制緩和により前月比では34.8％増加した。FTIは、外国人観光客の受け入れ、12月上旬に開催するモーターショーが予定されているため、販売目標を75万台に維持した。なお、1～9月累計では前年同期比0.5％減の53万1,931台となった。

9月の輸出台数は前年同月比15.5％増の7万3,831台だった。輸出相手国の新型コロナウイルス関連規制緩和により、前月比でも23.9％増加した。完成車の輸出額は前年同期比21.8％増の約448億バーツ（約1,522億円、1バーツ＝約3.4円）となった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は22.4％増の約661億バーツだった。

輸出の1～9月累計では、完成車の輸出台数は前年同期比29.9％増の67万7,481台で、輸出額は36.9％増の約3,947億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は44.0％増の約5,923億バーツだった。

（高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ）