タイ政府が規制措置の継続を公表

(タイ)

バンコク発

2021年09月14日

タイ政府の新型コロナウイルス状況管理センター(CCSA)は9月10日、非常事態令第9条に基づく新たな措置(決定第33号)を公表した。同日の官報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで公示、9月15日から発効する。8月28日に公表した規制措置(決定第32号)(2021年8月31日記事参照)を9月30日まで継続する。

規制措置を継続する理由について、各都県で規定する感染防止措置を順守する必要があること、新型コロナワクチン接種計画を確実に遂行すること、将来的に、長期的な疾病管理および予防措置を実施するために、10月1日以降に義務的に運用が予定されているコロナ感染防止措置(Covid Free Setting)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますなどを順守する準備ができるようにすること、などを挙げている。そしてそのために、個人や事業所の活動を監視・監督する必要があるとした。これにより、厳格最高管理区域(ダークレッドゾーン)に指定されているバンコク都を含む29都県においては、夜間外出の禁止や在宅勤務の徹底などが引き続き求められる。

また、CCSA会議後の会見において、10月における新型コロナワクチンの接種計画などについて説明した(CCSA資料外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。同会見によれば、10月の新型コロナワクチンの調達数は、シノバック製が600万回分、アストラゼネカ製が1,000万回分、ファイザー製が800万回分、などを予定している。

また、同会見において、生徒(原則12~17歳の個人)向け接種に関しても説明があった。接種対象者は中1~高3の生徒または専門学校生。接種するワクチンの種類はファイザー製となる。第1段階として、高校生または専門学校生を対象に、教育機関などを通じワクチン接種を実施する。なお、教育機関に所属する生徒であれば、年齢が18歳以上でも接種が可能だ。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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