国家発展改革委、プラスチックごみの管理強化を通知

(中国)

北京発

2021年09月28日

中国・国家発展改革委員会および生態環境部は9月15日、「プラスチック汚染改善行動計画」(発改環資[2021]1298号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。同計画には、2025年までにプラスチックごみを削減するための目標が明記されたほか、生産、流通、消費など各段階におけるプラスチック製品の管理を強化する取り組みが盛り込まれた。

具体的には、小売り、電子商取引、飲食、宅配、ホテルなどの重点分野において、使い捨てプラスチック製品の使用を減少させるよう求めているほか、配送商品の二次包装を禁止し、再生可能製品の利用を高めることとしている(注)。

ごみ回収については、地級市以上の都市において、生活ごみの分類、回収、輸送、処理システムを構築し、全国都市部の生活ごみの焼却能力を1日当たり約80万トンに高め、埋め立て処理するプラスチックごみの量を減らし、農業用ビニールフィルムの回収率を85%に引き上げるという目標を掲げた。また、全国の重点水域、重点観光地、農村部におけるプラスチックごみ回収に力を入れ、自然環境への流出を防ぐとした。

このほか、同計画には、プラスチック代替品を着実に普及させること、プラスチックごみ回収のルール化、無害化処理能力の向上、リサイクルの強化などが盛り込まれた。

(注)具体的なタイムスパンについては明示されていない。

(趙薇)

(中国)

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