ジェトロ、パラグアイ・ビジネスセミナーをオンライン開催

ジェトロは9月15日、パラグアイ商工省、在ブラジル日本商工会議所と共催で「パラグアイ・ビジネスセミナー」をオンライン開催した。ブラジルを中心とした中南米諸国と日本から100人を超える企業関係者が参加した。

冒頭、江島潔経済産業副大臣は、2017年に日本の経済産業相として初めて世耕弘成氏が、2018年に首相として初めて安倍晋三氏が、2021年には茂木敏充外相がパラグアイを訪れており、両国の100年を超える長い友好の歴史の中で関係はかつてないほど緊密になっていると述べた。

ルイス・カスティグリオーニ商工相は、パラグアイ政府は新型コロナウイルス感染拡大に適切に対応しており、2020年の中南米全体の対内直接投資額が落ち込む中、パラグアイの対内直接投資額は前年比で増加したことを紹介。また、バリューチェーンの強化に向けて、ブラジル、アルゼンチンと自動車協定を締結したことに触れたほか、韓国を近く訪問して両国がこれまでの合意に基づいてパラグアイに電気自動車の技術・研究センターの設置を目指すと述べた。

中谷好江駐パラグアイ大使は、同国では都市開発が進展し、この数年間で街の様子が急激に変化したことを紹介。また、同国の優れたビジネス環境の特徴として、1993年の民政化以降の安定した政治体制、安定したマクロ経済、良好な治安、優れた住環境と日系社会の存在を挙げた。

セミナーではほかに、パラグアイに進出するブラジル企業グルポ・ルネリや地場企業のグルポ・チャコメル、パラグアイ商工省投資輸出促進局（REDIEX）、在パラグアイ日本商工会議所の代表らもパラグアイの強みについて紹介した。

（西澤裕介）