オハイオ州道33号線スマート回廊構想が始動

(米国)

シカゴ発

2021年09月27日

米国オハイオ州政府は9月15日、州道33号線スマート回廊構想(33 Smart Mobility Corridor外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、注)の始動を発表した。このプロジェクトは、オハイオ州コロンバス地域のスマートシティー構想の1つで、州都コロンバス市周縁部のダブリンからコロンバス地域北西部郊外のメリーズビルを経て同イースト・リバティーに至る高速道路と近隣する大型自動車試験場を含めたエリアを、自動運転の実証実験場として指定するもの。連邦政府が2015年12月に発表したスマートシティーチャレンジ計画からの予算(合計5,000万ドル)獲得に伴ってスマートコロンバス構想が始動した。2019年10月のスマート技術促進のための州知事令に基づき、官民合同プロジェクトとして準備を進めてきた。

プロジェクトの始動を記念する式典に出席した同州のジョン・ハステッド副知事は「官民が連携して自動運転のための実証実験兼イノベーションの拠点が完成した。また、連邦政府と州政府との連携の下に実現した」と祝辞を述べた。さらに、50年以上前にジェームス・ローズ知事(当時)がホンダを州に誘致したことに触れ、「工場誘致が将来のイノベーション拠点の立ち上げに至ることを当時は誰も想定していなかっただろう」と結んだ。式典には州内の管轄官庁であるジャック・マーチバンクス州運輸局長官や、州内の自動車関連イノベーション促進を担当する組織であるドライブ・オハイオのハワード・ウッド理事、州内最大の自動車実験場トランスポーテーション・リサーチ・センター(TRC)のブレット・ロウビネック代表、本プロジェクトに民間企業として最大の投資を行っているホンダR&Dアメリカのチーフ・エンジニアのスー・バイ氏らが出席した。

本プロジェクトでは、構想の創設に携わった企業でなくとも、スマートモビリティーに関する技術の実証実験が可能で、現在も提携を希望する企業を広く募集している。

(注)構想の概要などについてはメリーズビルの関連サイトを参照のこと。

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(橋本翼)

(米国)

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