投票延期選挙区で9月30日に投票、新政権は10月4日発足の見込み

(エチオピア)

アディスアベバ発

2021年09月02日

エチオピア人民代表議会(下院)議長は、新政権の発足が10月4日になるとの見通しを発表した。6月21日に行われた投票では、与党・繁栄党が圧勝し、アビィ・アフメド首相が2期目を務めることが確実視されている(2021年7月12日記事参照)。ジェトロが調べたところ、繁栄党は、治安問題などから準備が整わずに投票できていない選挙区や紛争が続くティグライ州の議席分を除いても、議席全体の7割を確保している。

これまで、投票できていない選挙区の投票日は9月6日とされていたが、国家選挙委員会は8月23日付の発表で、新たに9月30日を投票日に定めている。対象は、ソマリ州、ハラリ州、南部諸民族州の一部選挙区に加え、南部諸民族州から南西部州を分割して設ける投票で、その他の投票未実施の選挙区については状況を見ながら随時判断していくようだ。国家選挙委員会は、9月30日に投票される選挙区の最終結果発表を10月10日までとしているため、議会招集と新政権発足は一部選挙区の代表者不在のまま進むことになりそうだ。

(関隆夫)

(エチオピア)

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