国際カカオ機関が2020/2021年度のカカオ豆需給バランス予測、供給余剰維持

(コートジボワール)

アビジャン発

2021年09月13日

コートジボワールに本部を置く国際カカオ機関(ICCO)は9月1日、2020/2021年度(2020年10月~2021年9月)のカカオ豆需給予測を公表した。5月の発表では、世界の需給バランスを16万5,000トンの供給余剰と予測していたが、世界最大の生産国コートジボワールを中心に生産が好調だったことから、供給余剰を23万トンに上方修正した。

世界の生産量は514万トンと前年度比8.0%増加し、過去最大規模に達する見通しだ。コートジボワールが良好な気候条件により210万トンと豊作が見込まれ、全体を押し上げた。

チョコレートやココア製品需要の先行指標となる世界の磨砕量は486万トンと、前年度比3.3%増の予測だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、カカオ豆の需要が低迷していたが、2021年に入って、世界各国でワクチン接種が進む中、段階的な経済活動の再開でカカオ需要が穏やかに回復しつつある。2020年10月から2021年6月までの磨砕量は、欧州105万8,820トン(前年度同期比2%増)、東南アジア65万2,269トン(同2%増)、北米35万9,718トン(同7%増)とそれぞれ増加している。世界在庫量は196万トンと、13.3%増加する見通しだ。

国際市況は、生産が大幅に増加する見通しから供給余剰感が広がり、2020/2021年度も弱含みに推移している。同年度の収穫需給バランス予測がほぼ確定したことから、今後の相場は2021/2022年度の生産量予測を反映して変動するとみられる。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

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