国家衛生監督庁による医薬品特許出願の事前承認廃止

(ブラジル)

サンパウロ発

2021年09月01日

ブラジル産業財産庁(INPI)の医薬品特許登録に必要な国家衛生監督庁(ANVISA)による事前承認の要件廃止を含む暫定措置令1040号(MP1040/21)(2021年7月28日記事参照)が8月27日、ジャイール・ボルソナーロ大統領により裁可された。法律第14.195号として同日施行された。

当該法により、ブラジル産業財産権法第229-C条(注)が削除される。医薬品特許の登録で長年、審査遅延の1つの要因とされていたANVISAの事前承認が不要となることで、特許審査のさらなる迅速化が期待される。

なお、ANVISAの事前承認は廃止されるが、ANVISAまたは保健省がINPIに対して特許審査のための情報を提供することを妨げるものではないという。

(注)医薬用の製品と方法に関する特許の付与について、ANVISAの事前の同意を必要とすることを定めた法律。

(郡司ヘナート、貝沼憲司)

(ブラジル)

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