フランス語圏経済人会議にコートジボワール首相らが参加

(コートジボワール、マダガスカル)

アビジャン発

2021年09月24日

日本の経団連に相当するMEDEF(フランス企業運動)は8月24日と25日、パリのロンシャン競馬場でフランス経済人会議(REF)のプレイベントとして、フランス語圏経済人会議を開催した。マダガスカルのアンジ・ニリナ・ラジョリナ大統領とコートジボワールのパトリック・ジェローム・アシ首相をはじめ、31カ国から27の政府代表団と約600人のビジネスリーダーが参加した。

会議では、フランス語経済圏の構築を中心テーマに、都市開発とビジネスチャンス、民間部門の付加価値創出、食糧主権の問題、エネルギー問題、デジタル経済化、産業革新の行方、社会経済発展に向けた保険セクターの役割、などが分科会形式で議論され、コートジボワールからはアシ首相のほか、コートジボワール企業総連合(CGECI)会長で同国畜産最大手SIPRAのジャン・マリー・アカ会長、同国アグリビジネス最大手SIFCAのドゥンビア会長、コートジボワール電力(CIE)のバカヨコ社長ら同国経済界の主要メンバーが登壇した。

フランス語圏諸国は現在、世界のGDPの16%を占めており、「新型コロナウイルス禍」前の平均成長率は7%台だ。また、言語的な結び付きは国家間の交易に有利に働くとされる。これについて、アシ首相は会議の場で、多くの英語圏アフリカ諸国が加盟するコモンウェルス(英連邦)を称賛しつつ、フランス語経済圏も同じようにすべきとの見解を示し、会場から大きな反響を得た。

なお、コートジボワールは、次回のフランス語圏経済人会議の自国への招致を表明している。

(水野大輔)

(コートジボワール、マダガスカル)

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