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ドイツ連邦議会選挙、社会民主党(SPD)が優勢に

(ドイツ)

ベルリン発

2021年09月22日

ドイツでは、9月26日に連邦議会選挙(総選挙)が行われる。単独過半数を得られる見込みのある政党はなく、複数の政党による連立政権となることが確実な情勢だ。連立与党入りする可能性があるのは、キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)、社会民主党(SPD)、緑の党(Grünen)、自由民主党(FDP)(2021年9月17日記事参照)。

各党の首相候補者は以下のとおり。

  • CDU/CSU:アルミン・ラシェット氏(CDU党首、ノルトライン・ウェストファーレン州首相)
  • SPD::オラフ・ショルツ氏(連邦財務相)
  • 緑の党:アンナレーナ・ベーアボック氏(緑の党共同党首)
  • FDP::クリスチャン・リントナー氏(FDP党首)

調査会社フォルサ(Forsa)が9月21日に発表した世論調査(実施期間:9月14~20日)では、主要4党の支持率は、SPD(与党)が25%、CDU/CSU(最大与党)が22%、緑の党(野党)が17%、FDP(野党)が11%だった。

CDU/CSUおよび緑の党による首相候補が選出されて以降(2021年4月27日記事参照)、支持率は大きく変動してきた。緑の党のベーアボック氏は、経歴の不正確な記載や著作での無断引用などが発覚して失速、CDUのラシェット氏は7月中旬にドイツ西部の洪水被災地を訪問した際に、被災者を追悼するフランク=バルター・シュタインマイヤー大統領の背後で談笑する映像がテレビで放映されてしまうなどの失態が相次いだ。一方で、財務相として洪水被災地に向け迅速な災害支援策を打ち出すSPDのショルツ氏の人気が急上昇した結果、長らく低迷していたSPDが支持率を大幅に上げ第1党となる情勢だ。

選挙後の連立協議は難航か

SPDとCDU/CSUの2党の合計で議席の過半数を獲得するとの予測もあるが、安定的政権樹立には、3党連立になる可能性が高い。SPDが第1党となった場合、SPDはCDU/CUSとの連立継続は有権者から望まれていない情勢であることから、政策面で自党に比較的近い緑の党との連立に前向きだ。もう1党の連立候補は、極右の「ドイツのための選択肢(AfD)」を除いた、FDP、急進左派の左翼党の2党のいずれかだ。しかしFDPは、小さな政府、規制より自由経済を重視しており、SPDの社会保障強化策や緑の党の環境規制強化を指向する両党の政策とは相いれない部分が大きい。左翼党は、NATOの解体を求めていることから、安全保障政策上NATOを重視するSPDと緑の党とは距離がある。選挙後の連立協議の難航が予想される。

(中村容子)

(ドイツ)

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