タイ商務省、ATIGA電子フォームD利用に伴うケース別トラブル対応法周知

(タイ、ASEAN)

バンコク発

2021年09月07日

タイ商務省外国貿易局(DFT)は8月31日、ASEAN物品貿易協定(ATIGA)の電子原産地証明書であるeフォームDを、ASEANシングルウィンドウ(ASW)を通じて電子交換する際のトラブルについて、ケース別の対応法を周知外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

ASWを利用したeフォームDの交換は、以下の3つのステップを踏んで実施される。

1.DFTがeフォームDのデータを、タイのナショナル・シングルウィンドウ(NSW)へ送信している段階(DFTのシステム上で「-」と表示される)

2.eフォームDのデータがタイ税関のNSW/ASWに到達し、輸入国側の税関当局のASW/NSWに送信されている段階(DFTのシステム上で「データ送信TH NSW/ASW完了(eフォームD参照番号)」と表示)

3.データ送信に成功し、輸入国側の税関がeフォームDのデータを受け取った段階(DFTのシステム上で「輸入国税関が情報を受け取りました(eフォームD参照番号)」と表示)。この段階で、輸出者は輸入者に対して参照番号を連絡し、ATIGA優遇税率の利用を求めることができる。

輸出者は、自社のeフォームDが現在、上記のどの段階にあるのかを確認した上で、しかるべき窓口に連絡を取り、対応を図る必要がある。

〇ステップ1でのトラブル:DFTのICT(情報通信技術)センター(+66-2-547-4810/4830/4838)、またはホットライン1385に連絡する。

〇ステップ2でのトラブル:タイ税関のNSWコールセンター(+66-2-034-9500)、またはcallcenter@thainsw.netへ連絡する。既にデータ送信に成功している場合はステップ3の窓口へ。

〇ステップ3でのトラブル:各輸入国側のASEANヘルプデスク、コールセンターに連絡する。

各国のASEANヘルプデスク、コールセンターは以下のとおり。

  • ブルネイ:+673 2382361、info@customs.gov.bn
  • カンボジア:support@nsw.gov.kh
  • インドネシア:+62-211500-679、info@insw.go.id
  • ラオス:+85-6207-6111-929、Xayyasone.s@laomoic.orgまたはphoxay18@yahoo.com
  • ミャンマー:輸出(roo.myanmar2014@gmail.com)、輸入(mmcustomsroo18@gmail.com)
  • マレーシア:輸出(careline@dagangnet.com)、輸入(roo.hq@customs.gov.my
  • フィリピン:helpdesk@mail.nsw.gov.ph、mistg-helpdesk@customs.gov.ph
  • シンガポール:CUSTOMS_ROO@customs.gov.sg
  • ベトナム:ホットライン19009299、bophanhotrotchq@customs.gov.vn

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、ASEAN)

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