民間航空公社が新たなガイドライン公表、国内便再開

(タイ)

バンコク発

2021年09月02日

タイ民間航空公社(CAAT)は8月29日、国内便の運航に関する新たなガイドラインを公表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。政府の新型コロナウイルス状況管理センター(CCSA)決定第32号の公表を受けて、9月1日から国内便の運航を再開した。

主なポイントは以下のとおり。

1.本措置は、国内旅客便にのみ適用する。

2.サンドボックス制度(2021年7月12日記事参照)に関連するフライトまたは国内移動が必要な者のフライトに限り、厳格最高管理区域(ダークレッドゾーン)からの旅客便の運航を許可する。

3.乗客は目的地の規制条件を満たす必要がある。例えば、PCR検査または抗原検査キット(ATK)による検査結果、またはワクチン接種を証明する文書の所持など。

4.空港管理者と運航者は以下を実施する(サンドボックス制度に関連するフライトを除く)。

  • 運航者は、午後9時から翌日午前4時の時間帯の運航を制限する。
  • 乗客数は、定員の最大75%に制限。運航者は、乗客同士の間隔を考慮し、座席を適切に配置することを検討する。
  • 運航者は、目的地の規制措置などを事前に乗客へ通知し、乗客は移動前にウェブサイトへの登録が必要となる。
  • 運航者は、目的地の規制措置の要請に応じ、乗客の必要書類を厳密に精査する。書類に不備がある場合、乗客の搭乗を拒否することもある。
  • 飛行中は飲食を原則禁止。
  • 空港管理者と運航者は、パイロットや客室乗務員などのスタッフが完全なワクチン接種を受けることができるように手配し、毎週のスクリーニング検査を推奨する。
  • 空港運営者は、マスク着用の確認と体温検査を実施。マスクを着用していない場合、体温が37.3度を超えている場合、または、呼吸器症状(咳、喉の痛み、鼻水など)がある者の空港への立ち入りを拒否する。

5.空港内のシャトルバスは、乗客数をバス1台当たり最大50人に制限する。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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