ホーチミン市は社会隔離を1カ月延長、新型コロナワクチン接種加速

(ベトナム)

ホーチミン発

2021年08月18日

ベトナムのホーチミン市は8月15日、文書2718号(2718/UBND-VX)を発出し、新型コロナウイルス対策の首相指示16号(16/CT-TTg)に基づく厳格な社会隔離措置を8月16日から9月15日まで延長することを決定した。同市では7月9日から適用期間を延長しながら同措置による規制を継続してきたが、感染収束に向けた動きが見られない中、1カ月間の延長となった。

ベトナム政府はこれに先立つ8月10日、ホーチミン市に対して9月15日までにウイルス封じ込めを行うよう指示しており、今回の延長期間の設定は、この指示の内容に沿うものだ(注)。

文書2718号では、先に出された8月6日付の政府決議86号(86/NQ-CP)に基づき、感染リスクが高い地域からレッドゾーン、オレンジゾーン、イエローゾーンに区分して対策を実施し、最もリスクの低いグリーンゾーンを拡大していくという、首都ハノイ市の措置と同様の方針を示している(2021年8月10日記事参照)

また、午後6時から翌日午前6時までの時間帯の外出を制限するなど、従来の規制を継続する一方で、配車アプリを活用した区・郡間の生活必需品の配送など許可される事業活動の範囲を広めるかたちで、規制を緩和する内容も盛り込んでいる。

ワクチン接種については、9月15日までに18歳以上の70%以上に1回目の接種、15%に2回目の接種を実施することを目標としている。

ベトナム保健省が公表している各省・市のワクチン接種情報によると、8月18日時点で、18歳以上で少なくとも1回目の接種を受けている人の割合は、国内全体では21.8%だが、ホーチミン市は68.2%と全国で最も高い。同市に対して優先的にワクチン配給が行われて、9月15日までの目標達成に向けて接種が進められていることがうかがえる。

(注)ベトナム政府は封じ込めの目標時期について、ホーチミン市に隣接する3省(ビンズオン省、ロンアン省、ドンナイ省)は9月1日まで、その他の社会隔離実施地域は8月25日までに設定。ベトナム国内の市中感染者は、第4波が広まった4月27日以降、8月17日時点で累計28万9,276人。そのうち、ホーチミン市(15万6,386人)と同市に隣接する3省(ビンズオン省4万9,833人、ロンアン省1万5,579人、ドンナイ省1万4,502人)で全体の約8割を占める。

(阿部浩明)

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