2021年の経済成長率見通しを6%超に上方修正

(ハンガリー)

ブダペスト発

2021年08月26日

ハンガリーのグヤーシュ・ゲルゲイ首相府長官は8月21日に開いた臨時の記者会見で、2021年の経済成長率見通しを、3月に発表した4.3%から6%超へと上方修正すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(2021年6月14日記事参照)。

2021年第2四半期(4~6月)のGDP成長率が前年同期比で17.9%を記録したことを受けた。グヤーシュ氏は、これがEU域内で四半期ベースでは3番目に高い成長率とした。また、新型コロナウイルス感染拡大前の水準に戻った国としては、スウェーデン、ポーランド、ルーマニアに次ぐ4番目となったことも付け加えた。

ハンガリーでは7月から、幾つかの政策に対して「国民との協議」と銘打ち、特定の政策に関して、オンラインで国民の声を直接聴取する取り組みを行っている。その中の1つに「子育て世帯への個人所得税還付(注)」がある。これは、経済成長率が5.5%超を達成した場合との条件付きになっている。グヤーシュ氏は、今回の成長率の上方修正を受けて同政策の実施の可能性が高まったとした。

(注)平均給与額に対して課される所得税額を上限に、還付する。

(末廣徹)

(ハンガリー)

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