バングラデシュ、8月10日まで行動・移動規制措置を延長

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年08月06日

バングラデシュ政府は8月5日、現在講じている厳格な行動・移動規制(2021年7月15日記事参照)について、8月10日午前0時まで延長することを発表した(添付資料・ジェトロ仮英訳参照)。ただし、輸出志向型産業・工場と国内線フライトについては対象外とされ、操業可能となった。また、同日、中央銀行(BB)は商業銀行に対し、8月8日は閉鎖し、8月9日と10日の営業時間を午前10時から午後3時までに限定することを通知した。

規制の延長となった理由としては、犠牲祭明け(7月24日)から新型コロナウイルスの感染が拡大し、8月に入ってから1日当たり平均1万5,107人と高止まりしている状況が挙げられる。ボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブ医科大学(BSMMU)による調査では、6月30日から7月30日までの調査期間中、全国300の検体のうち、98%がデルタ型変異株による感染と判明した。

国内ではワクチン接種は25歳以上に対して実施され、8月4日時点で、1回目の接種完了者は1,000万9,953人、2回目の接種完了者は441万6,131人となっている。8月7日からは、現在、都市や地方都市レベルで実施されている無料ワクチン接種プログラムが、ユニオン(地方の農村自治体)や区単位で開始されることになっており、予防接種の加速が期待される。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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