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チリ政府、効力増強のためのワクチンの追加接種を開始

(チリ)

サンティアゴ発

2021年08月11日

チリ保健省は8月5日の定例会見において、2021年3月31日までに中国シノバック製の新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した国民を対象とする、追加のワクチン接種を行うと発表した。今回の追加接種は、8月11日からの開始が予定されており、接種済みのものと異なる種別のワクチンを使用することで、その効力を増強(refuerzo)する狙いがある。

まず第1段階として、3月31日までにシノバック製ワクチンを2回接種した55歳以上を対象に、アストラゼネカ製ワクチンの接種が行われる。続く第2段階では、同日までにシノバック製ワクチンを2回接種した55歳未満を対象に、ファイザー製ワクチンが接種される。

既に対象人口の80%超がワクチン接種を完了したチリだが(2021年8月6日記事参照)、その中心になっているのはシノバック製ワクチンだ。しかし、保健省が8月3日に発表した各種新型コロナワクチンの有効性を調査した最新の研究結果PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、シノバック製ワクチンによる発症予防率は58.5%で、他のワクチン(ファイザーは87.7%、アストラゼネカは68.7%)に比べて低いことが分かっている。

加えて、カトリカ大学の研究チームによる、シノバック製ワクチンの接種者が保有する抗体の研究によれば、接種日からの日数の経過に伴い(同研究では、接種日から28日後、42日後、180日後の3時点が比較されている)、接種者の免疫原性(注)の指標が大幅に低下していることが明らかになった。これらの研究結果や、新型コロナウイルスの変異株によってもたらされるリスクを考慮し、チリ政府は今回の決断を下すに至ったとみられている。

(注)抗原の免疫反応を引き起こす性質。

(岡戸美澪)

(チリ)

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