在日エチオピア大使館、ビザ発給など領事業務を一時停止も、一部業務は再開

(エチオピア)

アディスアベバ発

2021年08月26日

在日エチオピア大使館外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが2021年8月25日から、エチオピアへの入国に必要な新規ビザ発給や書類の認証を含む全ての領事業務を停止した。しかし、翌26日には、書類認証と観光ビザ発給を除く業務を再開した。商用ビザは、エチオピアに渡航者を受け入れる企業がアディスアベバ市内にある移民局の査証許可を得た者に発給する。書類認証は停止したままのため、事務所設立に必要な本社定款や代表者任命証書の領事認証などに影響が出る。

ジェトロがエチオピア外務省に確認したところ、日本だけでなく世界各国のエチオピア大使館・領事館の多くで領事業務を一時停止しており、確認時点でビザ発給を継続していたのは、在ドバイ領事館など一部にとどまっていた。

エチオピアのビザ申請では、申請者が居住する(またはその国を管轄する)国のエチオピア大使館・領事館で申請する必要があり、出張先などにある在外公館での申請は受け付けていない。渡航希望者のビザ取得には、事前オンライン申請や空港到着時のビザ取得といった手段もあるが、これらは2021年6月18日以降、停止されたままだ。日本企業は、英国、アラブ首長国連邦、南アフリカ共和国、ケニアなどの拠点からエチオピアを管轄していることも多く、各国でのビザ取得可否は、個別にエチオピアの在外公館に問い合わせる必要がある。

エチオピアでは、新型コロナウイルス感染症の拡大抑制を目的とした、入国後の自主隔離(一般7日間)を条件付きで緩和したばかりだった(2021年8月25日記事参照)。

(関隆夫)

(エチオピア)

ビジネス短信 d5b7a3d9c24a7ca1