武漢市、新型コロナの感染拡大で対策を強化

(中国)

武漢発

2021年08月12日

中国の湖北省衛生健康員会は8月11日、湖北省内で8月11日午前0時までに69人の新型コロナウイルスの市中感染をあらたに確認したと発表した。うち、36人が武漢市内の感染者だった。

武漢市では、8月2日に武漢経済技術開発区の沌口街道エリアで7人の感染者が発生して以来、市内で相次ぎ感染が確認されている。8月11日までに武漢経済技術開発区沌口街道エリア、江夏区紙紡街道郭嶺里小区エリア(居住エリア)、江夏経済技術開発区栗廟還建小区エリアの3カ所が中リスク地域に指定、市内157カ所の小区で封鎖管理が実施されている。また、湖北省政府は8月3日から武漢の全市民へのPCR検査を実施した(2021年8月5日記事参照)。8月8日までに武漢市民1,128万5,800人へのPCR検査が完了し、市内で9人の感染者を確認した。

写真 臨時のPCR検査会場に並ぶ武漢市民(8月5日、ジェトロ撮影)

臨時のPCR検査会場に並ぶ武漢市民(8月5日、ジェトロ撮影)

武漢市での感染拡大や封鎖管理エリアの拡大を受け、同市に進出する日系企業からは「健康コードが赤になり出勤できない従業員が多い」「物流に影響が生じ、生産に必要な物資の搬入が難しい」といった声が聞かれ、操業への影響が懸念される。

(片小田廣大)

(中国)

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