湖北省、武漢の全市民に一斉PCR検査実施

(中国)

武漢発

2021年08月05日

中国・湖北省政府は8月3日、武漢市内で新型コロナウイルスの市中感染が発生したことを受けて、全市民1,200万人へのPCR検査を3日以内に実施すると発表した。全市民の一斉PCR検査実施は2020年5月以来で2回目となる。

同市では8月2日、武漢経済技術開発区の沌口街道エリアで7人の感染者が確認され、同エリアは中リスク地域に指定された。3日までに市内では沌口街道エリアをはじめ、感染者が立ち寄った可能性のある9カ所の小区(居住エリア、添付資料表参照)などで封鎖管理を実行している。

湖北省内では3日午前0時時点で15人の市中感染が確認されており、うち12人が武漢市となっている。これを受けて、市内の学校ではオフライン授業などが中止となり,市内の公共交通機関や商業施設などでは入場時の健康コードのチェックが厳格化されている。市内中心部や繁華街でも人通りや車の往来がまばらになっている。

湖北省政府は市民に対し、省外への移動を極力控え、マスク着用や手洗い、換気、密集せずに人との距離を保つといった感染対策を徹底するよう呼び掛けている。

写真 封鎖された沌口街道エリアの入り口(8月3日、ジェトロ撮影)

封鎖された沌口街道エリアの入り口(8月3日、ジェトロ撮影)

写真 武漢市の繁華街「江漢路」の様子(8月3日、ジェトロ撮影)

武漢市の繁華街「江漢路」の様子(8月3日、ジェトロ撮影)

(片小田廣大)

(中国)

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