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スウェーデン、新型コロナ禍からの回復基調が鮮明に

(スウェーデン)

ロンドン発

2021年08月27日

スウェーデンで、経済・社会活動の再開が着実に進んでいる。新型コロナウイルス感染症をめぐり、同国では一貫して強力なロックダウン措置を導入せず(2020年5月7日2021年5月18日記事参照)、マスク着用も個人の判断に任せるなど、周辺国に比べ緩やかな対策を継続してきた。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、スウェーデンにおける8月15日までの14日間の人口10万人当たり感染者数は100.85人とやや増加傾向にあるものの、死者数は0.10人と、EU加盟27カ国で最も低い。こうした中、政府は段階的に規制を緩和外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしており、9月には現行のステージ3から4に移行し、イベント、集会、飲食店などにおける人数制限が解除される予定だ。スウェーデン政府は他方で、8月12日には「新型コロナ禍」での特別な制限設置を認める「covid-19法」と、飲食店などサービス提供の場における感染対策に関する法律の適用期間の期限を、現行の2021年9月30日から2022年1月31日まで4カ月延長する法案を提出外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしており、警戒は緩めていない。全ての規制が撤廃されるステージ5への移行時期は、現時点で未定だ。

ワクチン接種も、おおむね順調に進んでいる。オックスフォード大学などが運営する「Our World in Data外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」によると、8月20日時点のスウェーデンの新型コロナワクチン接種完了者の割合(人口比、2回接種が必要なワクチンは2回接種)は51.1%と、半数を超えた。公衆衛生局は、既にワクチンの接種対象年齢を16歳以上に引き下げ、若年層に拡大。さらに、2022年には大部分の国民に3回目のワクチン(ブースター)接種を行う可能性を8月3日に示唆外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしており、早ければ今秋にも高齢者などリスクグループに属する住民に3回目の接種を行う考えだ。

国内経済は新型コロナ禍前の水準に回復

スウェーデン統計局が7月29日に発表した6月のGDP統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、2021年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率(季節調整済み)は前年同期比で10.0%、6月単月では前年同月比10.5%と大きく増加。同月時点で、新型コロナ禍前ピークの2020年1月の水準を上回った。統計局エコノミストのメルカー・ロバーグ氏は「(2021年)第1四半期に引き続き、第2四半期も経済成長は持続している。前年同期比では、調査開始以降で最高の成長率だ」とコメントした。

(杉田舞希、篠崎美佐)

(スウェーデン)

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