7月のインフレ率は3.0%、累計29.1%で年間見通しを上回る

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2021年08月16日

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は8月12日、7月のインフレ率〔消費者物価指数(CPI)上昇率〕は、全国平均で前月比3.0%上昇し、前年同月比では51.8%上昇したと発表した(添付資料図参照)。2021年の7月までの累計インフレ率(前年12月比)は29.1%となり、政府が2021年度国家予算法に盛り込んでいた年間インフレ率見通し(29%)を超えた。

季節により価格が変動する生鮮食品や観光サービスなどの財・サービスは前月比4.9%、エネルギーや公共サービスなど価格統制された財・サービスは1.4%、季節要因と価格統制要因を除いたコアインフレ率は3.1%上昇した。

費目別にみると、前月比の伸び率が大きかったのは外食・ホテル(4.8%)で(添付資料表参照)、冬期休暇によるホテルの宿泊費の値上げが押し上げ要因となった。医療・健康(3.8%)では、医薬品や医療関連機器の値上げがあった。食品・飲料(酒類を除く)(3.4%)では、特にトマトなどの野菜類、食油・バター、乳製品、卵、コーヒー、茶類、マテ茶、菓子類などが物価を押し上げた。

経済省は「単月のインフレ率が4カ月連続で減少している」としたものの、民間のエコノミストなどは「10カ月連続で3%を上回るインフレ率が続いている」と警鐘を鳴らす(現地紙「ラ・ナシオン」8月12日)。アルゼンチン中央銀行が8月8日に発表した最新の経済見通しの集計中央値(REM)では、2021年の年間インフレ率の見通しは48.2%、コアインフレ率は51.9%を予想している。

マルティン・グスマン経済相は8月6日、「物価上昇を抑制するのは国だけでなく、民間企業や労働組合にも責任がある。インフレを抑えるためには『連帯責任』が必要だ」と、サン・フアン国立大学での演説で述べた。また、マティアス・クルファス工業生産・開発相は、2021年度予算のインフレ率見通しを上回っていることについて「国内価格を強く押し上げているのは原材料の国際価格の上昇で、予想以上だった」と述べた(現地紙「インフォバエ」8月6日)。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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