ウラジオストク市議会、シェスタコフ市長代行を市長に選出

(ロシア)

モスクワ発

2021年08月06日

ロシア極東のウラジオストク市議会は7月29日、コンスタンチン・シェスタコフ市長代行を市長に選出した。同氏は5月27日に当時のオレグ・グメニュク市長が任期途中で辞任したことを受け、沿海地方副知事から市長代行に転じ、市長の職務を引き継いでいた(2021年6月3日記事参照)。市長の任期は5年。

市議会が選出を行う前に、シェスタコフ氏は議員に対して演説し、行政で優先的に取り組む分野として教育・スポーツ施設の建設・改修や、道路、公共交通機関の整備などを挙げた。市経済については運輸業や商業、サービス業、建設業が経済発展の基盤になると指摘し、住宅団地の建設や老巧化した建物の改修にも注力すると述べた。また、今後15~20年にわたる都市開発戦略を策定する必要があると訴えた。

ウラジオストク市長選出については、まず市議会と沿海地方知事がそれぞれ任命する委員で構成する選出委員会が候補者の中から2人を選び、その2人を対象に市議会議員が投票して市長を決める。今回は選出委員会が8人の候補者のうち所定の要件を満たした6人から、シェスタコフ氏と沿海地方会計検査院の主任専門官エカテリーナ・ルィセンコワ氏を選んだ。市議会では30人の出席議員全員がシェスタコフ氏に投票した。

「コメルサント」紙(7月29日)はルィセンコワ氏について、「形式的な対立候補の役割を担ったのは明らか」と評した。また、政治評論家のオレグ・ナリワイコ氏は「シェスタコフ氏が選ばれることは既定路線で、彼が沿海地方政府から市長代行として送り込まれた時点で結果はわかっていた。事実上、ウラジオストク市政府が沿海地方政府の一部門になった」と述べ、今後の市政に沿海地方政府の意向が強く働く可能性を示唆した。

(タギール・フジヤトフ、浅元薫哉)

(ロシア)

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