ホーチミン市、新型コロナ対策の社会隔離措置を強化、外出制限を厳格化

(ベトナム)

ホーチミン発

2021年08月25日

ベトナム南部のホーチミン市はこのほど、新型コロナウイルス対策の首相指示16号(16/CT-TTg)に基づく厳格な社会隔離措置について、8月23日から9月6日まで、外出制限の厳格化など規制強化を決定した。同市では首相指示16号に基づく社会隔離措置を8月16日から9月15日まで延長したが(2021年8月18日記事参照)、感染封じ込めに向けて対策をさらに徹底することとなった。

同市は20日に文書2789号(2789/BCD-VX)を発出し、これまで認めてきた市中での食料品購入について、感染リスクの低い「グリーンゾーン」地域で週1回のみ認めるとして外出制限を厳格化。同文書ではこのほか、感染リスクが最も高い「レッドゾーン」地域の全住民に対して、新型コロナウイルスのクイック検査を実施することや、ワクチン接種の加速などについて定めている。

また、同市は翌21日に文書2796号と文書2800号(2796/BCD-VX、2800/UBND-VX)を発出。社会隔離の一環として、製造業の操業継続に際して「勤務・飲食・宿泊を1箇所に集約すること」または「移動経路を勤務場所と宿泊場所の往来に1本化すること」を条件として課してきたが、この条件の適用範囲を全ての公的機関・企業に拡大した。一部の地域(注)では配車アプリを利用した配達を禁止。生活必需品についても、居住地のリスク区分(レッド、オレンジ、イエロー、グリーン)に応じて物資の配給を受けるか、配達または週1回の買い出しにより購入することとなる。しかし、地域ごとのリスク区分を含め、今般の措置の具体的な運用については、23日時点で不明な部分が多い。

ホーチミン市警察によると、規制強化初日の23日午前0時から同日正午にかけての交通量は前日と比較して85%減少したといい、規制の徹底ぶりとその効果がうかがえる(「健康と生活」8月23日)。

軍や医療従事者を措置徹底へ派遣

社会隔離措置の徹底や物資配給などのため、ホーチミン市には軍から兵士が動員されている。23日付の現地紙「VNエクスプレス」によると、国防省は約3万5,000人の民兵と、主力部隊から数千人を同市に派遣することを計画。また、2,000人以上の医師・医療スタッフが同市に派遣され、新型コロナウイルスの検査・治療に当たる予定だ。

(注)ホーチミン市の直轄市であるトゥードゥック市とホーチミン市内の各区・郡(8区、12区、ゴーバップ区、ビンタン区、ビンタイン区、ビンチャン郡、ホックモン郡)。

(阿部浩明)

(ベトナム)

ビジネス短信 4c908358ce95165c

ご質問・お問い合わせ

記事に関するお問い合わせ

ジェトロ海外調査企画課
E-mail:j-tanshin@jetro.go.jp

ビジネス短信の詳細検索等のご利用について

ジェトロ・メンバーズ

メンバーズ・サービスデスク(会員サービス班)
E-mail:jmember@jetro.go.jp