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ビジネス環境ランキング、自動車部門でミシガン州が1位に

(米国)

シカゴ発

2021年08月04日

企業の立地先選定支援大手ビジネス・ファシリティーが7月27日に発表した、米国の「第17回ビジネス環境年次ランキングPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」で、中西部のミシガン州が自動車部門で1位を獲得した(注1)。ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事(民主党)は28日に会見を行い、同州のビジネス環境の良好さを強調した。同州デトロイト地域では2020年、約30年ぶりとなる新規の自動車組み立て工場が稼働し、1万1,000人の雇用が創出されたほか、デトロイトスリー(注2)をはじめとする自動車メーカーが、モビリティ社会の未来を見据えた投資を行っていることなどが、優良な立地先としてミシガン州が選定された背景にあるとみられる。

こうした動きを後押ししているのが、ウィットマー知事の肝いりである「ミシガン州戦略ファンド外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」と呼ばれる州の補助金制度(注3)だ。この制度を利用して既に多くの自動車関連企業が州内で新規投資を行い、新たな雇用を生み出している。州政府の7月26日の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、キャンピングカー製造大手のクルーザーRVとハートランドRV(両社ともにインディアナ州が本拠地)がこの制度を活用し、ミシガン州内のスタージス市に工場を新設し、450人を新規雇用し、全体として3,590万ドルを投資することを明らかにしている。

「新型コロナ禍」で旅行が大きく制限される中で、ソーシャルディスタンスなどの感染予防に有効なキャンピングカーの需要が急拡大しており、両社は製造設備の増強を目的とした積極的な投資を行っている。また、フォードは7月27日、この補助金制度を活用して1億ドルを投資し、州内のロミュラス市の同社の既存施設内に最先端の電気自動車(EV)用バッテリーのR&D(研究開発)センターを設立することを、州政府を通じて発表した。同社は、この施設で200人のエンジニアを雇用することも計画しているという。

ウィットマー知事は今回の発表を受け、「フォードの投資は数百人規模の雇用を創出し、イノベーション人材をミシガン州に呼び込むだろう。ミシガン州が世界をリードする先進的なモビリティと自動車製造業の拠点であり続けるためには、こうした動きは欠かせないものになる」と述べた。

(注1)自動車部門の2位はオハイオ州、3位はインディアナ州。また、ミシガン州は、製造業雇用部門で4位、製造業生産量部門で4位に挙がっている。

(注2)ゼネラルモーターズ(GM)、フォード、ステランティス傘下のクライスラーの3社を指す。

(注3)ミシガン州戦略ファンド(Michigan Strategic Fund)は、経済発展の促進と雇用創出支援のために、州が1984年に創設した制度。州内の観光、映画産業、芸術、文化問題の促進といった分野まで含めた、多岐にわたる業界の事業開発、コミュニティ開発、人材強化やマーケティング活動などを資金援助する。

(齋藤秀美、西澤知史)

(米国)

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