ASEAN主要国における第2四半期の自動車販売台数、前期比で減少

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポール)

アジア大洋州課

2021年08月18日

ジェトロがASEAN自動車連盟の統計から集計したところ、2021年第2四半期(4~6月)のASEAN主要6カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポール)の自動車販売台数の合計は64万9,618台だった。厳しい新型コロナウイルス対策からの反動により、前年同期比で2.2倍に増加したが、2019年同期(83万303台)には届かなかった(添付資料表1参照)。第1四半期の約73万台(2021年5月26日記事参照)から再び後退した。月別では、4月から6月にかけて減少傾向となった(添付資料図参照)。イスラム教の断食月(4月半ば~5月半ば)だったことや、新型コロナウイルスの感染再拡大により、マレーシアなどで活動制限が再強化されたことなどから、販売が伸び悩んだとみられる。

第2四半期のASEAN主要5カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン)の自動車生産台数の合計は、前年同期比2.8倍の80万3,054台だった(添付資料表2参照)。国別では、新型コロナの感染拡大が比較的穏やかだったベトナムとフィリピンで、2019年同期を上回った。

また、タイとインドネシアの業界団体の統計からジェトロが取りまとめたところ、両国における第2四半期の自動車輸出台数の合計は、前年同月比2.2倍の28万3,542台だった(添付資料表3参照)。インドネシアからの輸出台数は2019年同期を上回った。

(山城武伸)

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、シンガポール)

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