7月の自動車生産・国内販売・輸出台数は前月比減少

(タイ)

バンコク発

2021年08月31日

タイ工業連盟(FTI)は8月25日、2021年7月の自動車生産台数が、前年同月比37.5%増の12万2,852台だったと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(添付資料表参照)。生産材料の不足により、前月比では8.5%減少した。全体の43.1%を占める国内販売向けが前年同月比15.8%増の5万2,918台、56.9%を占める輸出向けが60.3%増の6万9,934台となった。部門別では、乗用車が31.1%増の4万5,203台、ピックアップトラックなどの商用車が41.6%増の7万7,649台だった。

生産台数の2021年1~7月累計では、前年同期比39.1%増の96万7,453台だった。輸出向けが42.6%増の55万6,171台、国内販売向けが34.7%増の41万1,282台となった。部門別では、乗用車が30.1%増の34万2,180台、商用車が44.6%増の62万5,273台だった。

7月の国内販売台数は前年同月比11.6%減の5万2,442台、1~7月累計では前年同期比9.7%増の42万5,633台となった。新型コロナウイルスの感染拡大第3波を抑制するために7月中旬にロックダウンが実施され、各種規制による購買力の低下や、金融機関のローン審査の厳格化、生産材料不足が国内販売に悪影響を与え、前月比でも15.1%減となり、7カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。

7月の輸出台数は、前年同月比42.4%増の7万590台だったが、前月比では新型コロナウイルス感染拡大により、中東、アフリカ、欧州などへの輸出が減少したため、15.0%減となった。完成車の輸出額は50.6%増の434億バーツ(約1,477億円、1バーツ=約3.4円)だった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は、75.4%増の655億バーツだった。

輸出の1~7月累計では、完成車の輸出台数は前年同期比36.0%増の54万4,079台で、輸出額は44.9%増の3,141億バーツとなった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は51.6%増の4,695億バーツだった。

(高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ)

(タイ)

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