国立銀行、インフレ抑制に向け政策金利を3カ月連続で引き上げ

(ハンガリー)

ブダペスト発

2021年08月30日

ハンガリー国立銀行(中央銀行)は8月24日、月例の金融政策委員会を開催し、政策金利を0.3ポイント引き上げ1.5%にすることを決定、翌25日から施行した。

8月10日には、中央統計局が7月の消費者物価指数を前年同月比4.6%上昇と発表し、3カ月ぶりに5%は下回ったものの、国立銀行が設定していた中期的なインフレターゲットゾーン(2~4%)の上限4%を上回っていたことから、市場では想定どおりの利上げと受け取られている。6月には10年ぶりに0.3ポイントの引き上げを実施(2021年6月28日記事参照)しているが、先に実施したアルコール飲料やたばこに対する値上げ措置に加え、ガソリン価格の上昇局面が8月初旬まで続いていたことから、7月28日に続く3カ月連続の引き上げとなった。

(末廣徹)

(ハンガリー)

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