政府が新型コロナ感染防止措置の段階的解除の見通し発表

(オランダ)

アムステルダム発

2021年08月18日

オランダ政府は8月13日、新型コロナウイルスワクチンの接種回数が累計2,200万回を超え、接種率も順調に上昇し、入院患者数や集中治療室(ICU)利用者数がこれ以上増加する可能性は低くなっているとして、社会的距離(1.5メートル)確保などの感染拡大防止措置を段階的に解除する計画を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。措置の一部を8月30日から緩和し、他の措置は9月19日まで維持する。政府は9月17日に次の段階に移行するかどうかを判断する。今回の発表の概要は以下のとおり。

  • 8月30日から中等職業学校(MBO)、高等職業学校(HBO)、大学での対面形式の授業を再開し、社会的距離の確保を解除する。一方、レストランやバー、カフェの指定席への着席や深夜営業の禁止、イベントでの感染拡大防止措置の実施、可能な限り在宅勤務の実施、ピーク時の移動の回避などの現行の感染拡大防止措置は9月19日まで延長する。
  • 9月20日から社会的距離の確保の全面解除と、その他のほとんどの感染拡大防止措置の解除を計画する。ナイトクラブなどの施設は引き続き閉鎖する。同日からレストラン、カフェ、バー、観客が参集するイベント、映画館、劇場などの文化施設で75人以上が参集する場合は、「コロナウイルス・エントリーパス(coronavirus entry pass)」を導入する。利用者が着席しているかどうかに関係なく、屋内外の双方に適用する。エントリーパスの取得には、ワクチンの完全接種、有効な回復証明、当該施設入場24時間以内の陰性結果のいずれかが必要となる。

政府は、11月1日にはエントリーパスの使用を中止するとともに、残りの感染拡大防止措置を解除できるよう期待している。

また政府は、可能な限りワクチン接種を容易にするため、多くの保健所(GGD)で1回目の接種を予約なしで受けることを可能とする措置も発表した。

オランダ産業経営者連盟(VNO-NCW)とオランダ中小企業連盟(MKB)は13日、政府が感染拡大防止措置の段階的解除の見通しを明確に示したことを歓迎した。政府が見通しを示したことで、事業者は事前に事業計画を立てて在庫を準備することが可能になるなど、確実性の恩恵を受けることができるとした。また、9月20日から従業員はオフィスに戻ることができるが、感染症状が出た場合は迅速に検査結果を取得できる体制を整備するとともに、11月1日までの感染拡大防止措置などによって影響を受ける事業者に対しては、経済支援策を継続すべきと指摘した。

(高橋由篤)

(オランダ)

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