バングラデシュ、8月11日から移動や事業所操業が可能に

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年08月11日

バングラデシュ政府は8月8日、現在講じている厳格な行動規制(2021年8月6日記事参照)について、8月11日以降緩和し、移動や事業所の操業を可能とすることを発表した(添付資料・ジェトロ仮英訳参照)。主な通知内容は以下のとおり。

  • 全ての政府機関、民間オフィス、銀行や金融機関は、感染対策を実施した上で営業可能
  • 道路、鉄道、水路の公共交通機関は、通常どおり運行可能。道路の公共交通機関の運行に関しては、地方行政が管轄地域の法執行機関、関係部署、事業者組合、従業員組合と協議した上で、交通量を半減し運行可能
  • ショッピングモール、マーケット、店舗は、感染対策を実施した上で、午前10時から午後8時まで営業可能
  • 全ての産業および工場は操業可能
  • レストランや飲食店は、座席数を半分にした上で、午前8時から午後10時まで営業可能

8月の1日当たりの平均感染者数は1万3,026人と高止まりしている状況の中、経済活動が再開される。ある日系企業は「感染が収まりきっていない中で制限解除となり、感染拡大の懸念があるため、しばらくは在宅勤務や分散出勤を活用した上で、事業所を運営したい」と話す。駐在員が利用することが多い病院においても、病床の逼迫は続いている。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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