カルナータカ州、夜間外出禁止令を継続

(インド)

ベンガルール発

2021年08月10日

ベンガルールを州都とするインド南部カルナータカ州政府は8月6日、新型コロナウイルス対策を目的とした外出禁止に関する新たな通達を発出した(添付資料参照)。通達によると、州全体に対して午後9時~翌日午前5時の間の夜間外出禁止令を継続する。また、隣接するマハーラーシュトラ州との州境に位置する地域(ベルガビ、ビダール、ビジャヤプラ、カラブラギ)、ケララ州との州境に位置する地域(ダクシナ・カンナダ、コダグ、マイソール、チャマラジャナガラ)では、金曜日の午後9時から月曜日の午前5時まで、週末も終日外出禁止となる。

州政府は、コロナ感染者数の減少に伴い、6月14日以降、行動規制の緩和を段階的に進めており、7月19日から夜間外出禁止の時間は午後10時~翌日午前5時に短縮していた。しかし、感染が収束しないマハーラーシュトラ州、新規感染の増加が見られるケララ州に隣接する地域を中心に、状況の改善が見られないことや、ベンガルール市内の一部でも陽性率の上昇がみられる地区があることから、州政府は行動規制の緩和に対して慎重な姿勢を取り始めている。

なお、州政府は7月31日、マハーラーシュトラ州とケララ州からカルナータカ州への入境者に対し、ワクチン接種の有無にかかわらず、72時間以内のPCR検査による陰性証明書の提示を求める通達を発表した。この措置は、航空便や鉄道、バス、自家用車など全ての交通手段による入境者に対して適用している。

カルナータカ州の8月7日時点の1日当たり新規感染者数は1,610人(前週同日1,987人)と減少傾向にはある。州政府はマハーラーシュトラ州、ケララ州からの入境者水際対策、州内でのワクチン接種加速化を新型コロナ感染拡大第3波を回避するカギとしている。

(鈴木隆史)

(インド)

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