新型コロナ対策の社会的距離確保を2週間延長、首都圏は4段階を維持

(韓国)

ソウル発

2021年08月11日

韓国の中央事故収拾本部は8月6日、新型コロナウイルス対策としての社会的距離確保(首都圏:4段階、7月12日から適用、非首都圏:3段階、7月25日から適用)について、現行の措置を8月22日まで延長すると発表した(2021年6月23日記事参照)。

延長判断の根拠として、韓国の新型コロナウイルス新規感染者数は、直近の8月1~6日の6日間平均で1,451人、前週(7月25~31日)の1,506人からわずかに減少したものの、8月は夏季休暇や光復節の連休(8月14~16日)、8月末に始業を迎えることなどを勘案し、感染者減少の傾向を確実なものとするためと説明した。

また、デルタ型変異株の検出率については、7月第4週の検出率(注)が61.5%で、6月第4週の3.3%から急激な拡大を見せている。病床使用率も上昇しつつあり、特に中等症患者向け病床の空きが少なくなっている。

(注)7月25~31日に国内感染者(輸入感染者を除く)2,765件の遺伝子分析数に対し、変異株が1,869件検出され(67.6%)、うちデルタ株は1,701件(61.5%)。

(当間正明)

(韓国)

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