政府が米ファイザーとの新型コロナワクチン購入契約を承認

(タイ)

バンコク発

2021年07月08日

タイ政府は7月6日、米国ファイザーとの新型コロナウイルスワクチン購入契約を閣議で承認した。初回購入は2,000万回分。2021年第4四半期(10~12月)までに納品される予定。契約の詳細は明らかにされていない。

内閣報道官によると、ファイザー製ワクチンのほか、中国シノバック製ワクチン1,090万回分を追加で購入することも決定。61億バーツ(約207億円、1バーツ=約3.4円)の予算を割り当てることも承認した(「クルンテープ・トゥラキット」紙7月6日)。

今後のワクチン接種計画についても言及。保健省疾病管理局(DDC)のオパス・カンカウィンポン事務局長は会見で、保健省は7月のワクチン接種目標を1,000万回に設定したと述べた。ワクチンは週に200万~250万回の分量で毎週配布予定。重症化のリスクが高い高齢者や7つの基礎疾患を持つ者に対して重点的に接種する。また、DDCは上記者に対する接種目標を示し、バンコクで該当者(180万人)の70%に2週間以内、バンコク都周辺の県では7月中、その他の県では8月以内に接種を実施する予定だ。

さらに、特にバンコク都とその周辺地域で、医療従事者や疾病管理サービスなどに関連しない機関または大規模な民間企業において全従業員の70%程度を在宅勤務することを推奨した。自宅や職場などでの感染事例が多く、個人の感染予防策強化が目的。一般市民は自宅や職場でも可能な限りマスクを着用し、不要不急の活動や外出は控えるよう推奨している。

(岡本泰、ナオルンロート・ジラッパパー)

(タイ)

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