2021年上半期の山東省GRPは12.8%増

(中国)

青島発

2021年07月29日

中国・山東省政府の7月21日の発表によると、同省の2021年上半期の域内総生産(GRP)は、前年同期比12.8%増の3兆8,906億3,500万元(約66兆1,408億円、1元=約17円)となった(添付資料表参照)。中国の31省・直轄市・自治区のGRPのうち、広東省、江蘇省に次ぐ3位だった。

産業別では、第一次産業は前年同期比7.4%増の2,653億4,400万元、第二次産業は11.8%増の1兆5,076億3,100万元、第三次産業は14.2%増の2兆1,176億6,000万元だった。第二次産業における、一定規模以上の企業(注)の工業付加価値額は16.1%増、うち、ハイテク製造業の成長率は23.7%に達した。また、第三次産業について、1~5月の一定規模以上のサービス業企業の営業収入は35.4%増の4,261億8,000万元、うち、インターネットソフトウェア、リース・ビジネスサービス、科学技術サービス業などをはじめとしたハイエンドサービス業の営業収入は30.8%増と顕著に伸びた。

社会消費品小売総額は前年同期比24.5%増の1兆5,511億8,000万元で、うち、スポーツ・娯楽用品類、通信機器類、化粧品類の小売額はそれぞれ83.1%、55.3%、45.5%と大幅に増加した。 また、インターネット小売額は24.6%増の2,564億7,000万元となった。

貿易総額は前年同期比42.2%増の1兆3,398億6,000万元、うち、輸出額は43.8%増の7,581億5,000万元、輸入額は40.0%増の5,817億1,000万元で、中国の貿易額が上位10位以内の省・市において、山東省は輸出、輸入ともに最も前年同期比の伸び率が高かった。国・地域別では、ASEAN諸国、EU、日本、韓国、米国などとの貿易額はいずれも大幅に増加し、特にASEAN諸国の中の「一帯一路」沿線の国・地域との貿易額は4,234億8,000万元で、45.5%増となった。中国を除くRCEP(地域的な包括的経済連携)協定署名14カ国との貿易額は43.5%増の4,769億8,000万元、うち、韓国、日本との貿易額はそれぞれ同省貿易総額の9.3%、6.5%を占めた。

(注)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

(董玥涵)

(中国)

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