1~6月の貿易収支は赤字、米国向けは黒字拡大

(ベトナム)

ハノイ発

2021年07月26日

ベトナム税関総局によると、2021年上半期(1~6月)の輸出は1,583億3,524万ドル(前年同期比29.0%増)、輸入は1,593億2,794万ドル(36.3%増)で、貿易収支は9億9,270万ドルの赤字となった。輸出入ともに大幅な伸びを記録したが、2020年上半期が前年比ほぼ横ばいだったことによる急増といえる。新型コロナウイルスのパンデミック前の2019年同期比では輸出が29.2%増、輸入が31.8%増だった。

主要国・地域別にみると、対米国では、輸出が455億7,689万ドル(44.7%増)で1位、輸入は76億2,777万ドル(9.0%増)で5位だった(添付資料表1参照)。貿易収支は379億4,912万ドルの黒字(54.9%増)だ。米国向けの最大の輸出品目は機械設備・同部品で、前年同期より2.1倍の77億2,587万ドルとなった。そのほか、縫製品は76億604万ドル(23.1%増)、コンピュータ電子製品・同部品は57億6,211万ドル(31.5%増)、木材・木製品は50億3,818万ドル(93.9%増)、電話機・同部品は43億165万ドル(8.4%増)だった。木材・木製品では、米国向け木製家具の輸出が急増している。

対中国では、輸出が245億3,121万ドル(24.8%増)で2位、輸入が529億2,143万ドル(52.2%増)で1位。貿易収支は283億9,022万ドルの赤字となった。中国向けの最大の輸出品目は電話機・同部品で55億3,098万ドル(48.4%増)だった。輸入は9割近くの品目が増加しており、上位2品目では、機械設備・同部品が72.5%増の119億1,772万ドル、コンピュータ電子製品・同部品が45.0%増の95億8,567万ドルだった。

対韓国は、輸出が103億2,328万ドル(13.3%増)で3位、輸入が253億7,021万ドル(21.9%増)で2位、150億4,693万ドルの赤字となった。

対日本は、輸出が100億6,359万ドル(8.2%増)で4位、輸入が106億8,123万ドル(13.2%増)で3位、6億1,764万ドルの赤字だった。

主要品目別にみると、輸出では1位が電話機・同部品で、2位はコンピュータ電子製品・同部品、3位は機械設備・同部品となった(添付資料表2参照)。

輸入では、1位がコンピュータ電子製品・同部品で、2位が機械設備・同部品、3位が電話機・同部品だった(添付資料表3参照)。

(福井喬晴)

(ベトナム)

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