アブダビで8月20日から施設入場にワクチン接種証明を義務化

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2021年07月05日

アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ政府は、8月20日から首長国内での行動規制をさらに厳格化すると発表した〔6月29日付UAE国営エミレーツ通信社(WAM)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)〕。新型コロナワクチンを接種していない場合は、商業施設や教育機関などの公共スペースに立ち入れなくなる。

対象となる商業施設は、ショッピングモール、大型スーパーマーケット、スポーツジム、ホテル、娯楽施設・映画館・博物館、飲食店など。16歳以上でワクチン接種が完了していない場合は、「ワクチン接種免除証明」を取得している場合を除いて入場できなくなる。ワクチン接種の必要回数、PCR検査の要否や、出張や旅行で訪れている非居住者も規制の対象となるかどうかなどの詳細は、現時点では不明だ。

アブダビでは既に、公共施設への入場に関し厳格な規制が実施されている。6月15日から、首長国内の商業施設や公共スペースに入場する際には、専用アプリを通じたPCR検査の陰性証明の提示が原則必須となっており、16歳以上が対象。確認にはUAE連邦政府が開発した、ワクチン接種やPCR検査状況を確認するアプリ「AlHosn」を使用する。ステータスによってアプリが示す色(3色)が異なり、「緑色(グリーン・パス)」は入場可能、PCR検査陰性証明が期限切れの場合は「灰色」となり入場不可、PCR検査陽性の場合は「赤色」となる。さらに、ワクチンの接種回数や接種からの経過日数によって、陰性証明の有効期間(緑色が表示される期間)が異なる(添付資料表参照)。

UAEでは、世界でも有数のペースでワクチンの接種が進み、7月1日時点で人口100人当たりのワクチン接種回数は延べ155.33回となった。アブダビでも接種対象者のうち93%が既に接種を完了したとされるが、新規感染者数は依然として、1日当たり2,000人前後で高止まりしている。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦)

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