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上半期の貿易、世界経済と中国経済の回復で好調を維持

(中国)

北京発

2021年07月21日

中国海関総署の7月13日の発表によると、2021年上半期の貿易総額(ドル建て、以下同)は前年同期比37.4%増の2兆7,852億ドルとなった。うち輸出は38.6%増の1兆5,183億ドル、輸入は36.0%増の1兆2,668億ドルで、貿易収支は2,515億ドルの黒字だった(注1)。

海関総署の李魁文報道官は、上半期の貿易が好調だった理由として、中国経済の安定的な回復により国内の生産需要が引き続き増加したこと、世界経済の持続的な回復が海外需要の増加をもたらしたこと、比較対象となる前年同期の数値が低かったこと、コモディティ商品の価格上昇、などを挙げた。

また、商務部国際貿易経済合作研究院国際市場研究所の白明副所長は、第2四半期にベトナムなどの東南アジア地域やインドにおいて新型コロナウイルスによる感染の再拡大が発生し、これらの国の輸出受注の一部がサプライチェーンの整った中国に流れたことを輸出増の要因の1つとして指摘した。

国・地域別では、3大貿易パートナーであるASEAN、EU、米国との貿易額がいずれも前年同期比で2桁増となり、特に対米貿易は45.7%増と大幅に伸びた(注2、添付資料表参照)。白氏は米中貿易の増加について、ワクチン接種の進展や大規模な景気刺激策によって米国の需要が急増したためと指摘している。

品目別にみると、電気機械製品の輸出額に占める比率が上昇した。特にパソコンやその部品、携帯電話、自動車などの輸出が増加した。医薬原料や医薬品も2倍近い伸びとなった。海関総署の李報道官は、ASEANなど「一帯一路」関係国向け輸出の伸びは、家電や家具など「巣ごもり消費」製品や鋼材、自動車などが牽引した、と指摘した。

他方、7月12日に会見した商務部の任鴻斌部長助理は、中国の貿易企業は、海上輸送コストの上昇、人民元レートの変動による利潤の縮小、原材料価格高騰によるコスト高、一部地域での労働者募集難といった課題に直面しているとした(「21世紀経済報道」7月14日)。

なお、下半期について李報道官は、依然として世界各地で新型コロナウイルス感染が継続していること、比較対象となる2020年下半期の数値が高かったことなどから、伸び率は減速する可能性があるとしつつも、2021年通年では比較的高い成長率を維持するとの見通しを示した。

(注1)元建てでは、総額が前年同期比27.1%増、輸出が28.1%増、輸入が25.9%増となった。

(注2)海関総署によると、米国向けでは、パソコン、携帯電話、家電、衣類、プラスチック製品、家具の輸出がいずれも伸びた。

(小宮昇平)

(中国)

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