モロッコ、衛生緊急事態が16度目の延長、入国条件も変更
(モロッコ)
ラバト発
2021年07月09日
モロッコ政府は7月8日の閣議で7月10日まで延長されている「衛生緊急事態」を8月10日までさらに延長すると発表した。2020年3月に最初の衛生緊急事態を発令して以来、16回目の延長となる。感染拡大を防ぐために衛生緊急事態の延長が続いているが、6月15日から国際航空路線の再開など規制を緩和しており(2021年6月10日記事参照)、1日当たり1,000人以下の新規感染者数で推移していたが、7月から増加傾向に転じ1,000人を超える日が生じている。
モロッコ保健省の発表によると7月8日の新型コロナウイルス新規感染者は1,336人、死者数は5人、累計感染者数は53万8,589人、累計死者数9,346人となっている。なお、ワクチン接種については、モロッコの人口が約3,522万人のところ、7月8日時点で1,031万7,807人が1回目の接種を受け、うち921万3,535人が2回目の接種を完了している。
なお、モロッコへの入国条件は、2021年7月6日午後11時59分から以下のとおりとなっている。
リストAの国からの入国に必要な条件、手続き
- モロッコ政府が定めたワクチン(注1)の接種証明書(接種を完了してから2週間経過していること)、または搭乗時から72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書(11歳未満は不要)。
リストBの国(注2)からの入国に必要な条件、手続き
なお、リストAおよびリストB対象国・地域は添付資料参照のこと。
(注1)アストラゼネカ、シノファーム、スプートニク、ファイザー/ビオンテック、ジョンソン・エンド・ジョンソン、コビシールド(インド血清研究所)、モデルナ、シノバックが対象。
(注2)新たにエジプト、チュニジア、ロシアが追加された。
(石橋洋一郎)
(モロッコ)
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